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評価:
ダレン・シャン
小学館
¥ 1,575
(2007-01-27)
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デモナータ 4 BEC(ベック) ダレン・シャン著。
デモナータシリーズの3巻までは現代の話だったけど、この4巻である「BEC(ベック)」は1600年前だったかな?のアイルランドの話。
大まかに言ってベックという少女が悪魔のでてくるトンネルを閉じるために旅をするって言ういつもの展開。キリスト教に侵食され始めた時代っていうことで、古代の神々というか精霊やその力を受け継いだ存在、巨人とかがキリスト教に迫害され力を失い去っていく様子とかがちょっと載っていたりする。キリスト教に対して好意的な書き方をしていないが著者のダレン・シャンさんはキリスト教徒ではないのだろうか?原書はイギリスで発行されていたような気がするが。
しかし、あいかわらず血なまぐさい展開。いちおう児童文学のはずであるが、ここまで血なまぐさくおどろおどろしいものを子供に読ませてよいのだろうか?映像メディアだったら間違いなく12禁くらいの扱いを受けそうな気がする。著者さんはこういう血なまぐさいのとかクモとかが大好きっぽい。
今作では大昔っていうことで魔将ロードロスがチェスをまだ知らないらしく、チェスというものにちょっと触れただけ。チェスがどう展開にからんでいくのか気になるところ。
ネタバレになるから詳しくはかけないけど、ラストはいわゆるバットエンドってやつ。なにがなんでもハッピーエンドでないと気がすまないアメリカでは出版社になおされそうだ。まあ、ヨーロッパではマッチ売りの少女とかあるように悲劇も物語として好まれる傾向にあるのでこういう結末もありだろう。アメリカ人は「フランダースの犬」でさえむりやりハッピーエンドにして、主人公ネロが死んだ後復活させるという暴挙をしたりするけど。
アメリカ版フランダースの犬についてはこちら
http://gennosuke.jugem.jp/?eid=57
でも、なんとなく次巻以降にからんできそうなラストなんでどうなるか興味しんしん。
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