妄想銀行
星 新一
星新一の「妄想銀行」というショートショートを読んでいたら「とんでもないやつ」という話がありました。
怠け者のグウという原始人がいまして、物々交換のために他の村の人が通りかかります。グウは貝をまるく削ったものを何とでも交換できる便利なものだ、といいくるめます。重いマンモスの肉をかつぐのが嫌なのとグウの話に騙されて交換は成立。グウは知らないけど、その後貝を削ったもの、つまりお金が世の中に広まったという話です。
さて、現実には貨幣の発明者は誰なのか分かっていません。南の島では漫画にでてくるような大きな石のお金が使われているところもありますし、もしかしたらとんでもなく古くからあるのかもしれないですね。
複雑系の研究の中におもしろいものがあります。それによると貨幣は誰が発明したものでもなく自然発生的にできたものだ、ということです。
具体的に書くと、A,B,C,Dという商品が物々交換でやりとりされている経済があるとします。
双方が欲しいものをもっていなと交換は成立しないのではじめは経済は停滞しています。
そうこうしているうちに、その中からAという商品の需要が爆発的に高まります。
Aという商品を皆が欲しがるわけですから、Aという商品を仲立ちとして取引が成立するようになります。
…ちょっとまてよ。よく考えたらAって貨幣みたいなもんとして働いてるじゃん、というわけです。
おもしろいのがどんなにある商品(貨幣)が隆盛を極めても必ず衰退して、使われる商品(貨幣)移り変わりがあるということですね。現実の世界でも起こっているのでおもしろいです。
物々交換は確かに効率の悪い方法なんですが、現代のような複雑な経済を営むのにも意外にも使えたりするのでびっくりです。
崩壊直後のソ連では激しいインフレでお金の価値がなくなって物々交換経済を余儀なくされていたわけですが、なんと原発の核燃料でさえ物々交換で手に入れることができたそうです。
物々交換すげーよヽ(´Д`;)ノアゥア...
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